幼少期~思春期、ど田舎の山頂で育った私は「習い事」に対してすごく憧れがあった。
学習塾は勿論のこと、ピアノだとかそろばんだとか水泳だとか。
公立の学校に行くのが当たり前な環境だったから、お受験も無縁だし、親に勉強しろとも言われたこともなかった。
中学のときも友達が「あー、今日塾だーやだな」と言っているのを聞いて、「じゃあ私が代わりに行くよ」と何度も思った。
中学は部活が終わると早く帰らなければ山道は危ない。
街灯なんかない急な獣道を、野犬や猪に気をつけながらいそいで登る。
「オラこんな村イヤだ」を地で生きてきた。
そんなコンプレックスもあってか、
本当は頭も良くないし勉強自体は嫌いなくせに、何かと資格試験の勉強をしたがる。
多分、勉強している、という自分に酔ってんダロウなあ、と思う。
何に役立つのかよくわからない資格ばかり。
でも、あの頃の羨ましさや悔しさを、今こうやって補おうとしているんだと思うから、好きにさせてやってます。
では今夜も、待機時間は退屈もせずにお待ちしております。